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三井住友信託銀行に高精度AI-OCR「Flax Scanner」を提供

PDFで受領する様々な形式のプライベートアセットの帳票データ入力作業を効率化
年間 1,600-2,000 時間のデータ入力時間を削減し、コア業務への人員集中を目指す


当社は、三井住友信託銀行株式会社(取締役社長:大山 一也 以下、三井住友信託銀行)の、年間約5,000件以上におよぶプライベートアセット(非上場株式や不動産、インフラ、クレジットなど)の帳票(以下、「ファンド連絡票」)のデータ入力業務に、オリジナルの高精度AI-OCR「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」を、本格提供しました。
 
これにより三井住友信託銀行は、年間で1,600-2,000時間の人手によるデータ入力時間を削減し、コア業務への人員集中を目指します。



■ 英文を含む膨大な非定型帳票からの読み取り、データ入力作業を大幅に削減。入力ミス防止にも。

三井住友信託銀行では、これまでファンド連絡票と呼ばれるプライベートアセットに関するドキュメントのデータを人手で入力していました。年間約5,000枚にもおよぶファンド連絡票は、国内外の運用会社ごとに形式が異なるため、熟練した担当者による慎重かつ迅速なデータ処理が業務効率化のボトルネックとなっていました。

この度、AI-OCR「Flax Scanner」を導入したことで、様々な形式のファンド連絡票からAIが必要項目を自動抽出し、大幅な入力時間の削減に成功しました。AIがデータ抽出を行うことで、人間はチェック作業など特定の業務に集中できるようになり、単純な入力ミスの軽減にもつながります。また、これまで同業務の新人教育にかかっていたコストも削減され、人員をほかのコア業務に集中させることが可能となり、社内DXの推進にも寄与しています。


■ 複雑な非定型帳票も読み取るシナモンAIの高精度AI-OCR 「Flax Scanner」

シナモンAIでは、あらゆるビジネスシーンにおける様々なフォーマットの書類から、AIが人間のように意味を理解してデータを読み取ることができるオリジナルの高精度AI-OCRエンジン「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」を開発・提供しています。従来のAI-OCRは、フォーマット化された書類に対して、事前に定義する「座標定義型」が主流ですが、個社ごとにフォーマットが無数に存在する請求書のような書類には対応が困難です。これに対し、当社の「Flax Scanner」は、事前の座標定義が不要な「特徴量学習型」に優れた技術を有しており、多様な帳票・書類を高精度に読み取ることが可能です。

さらに、業界固有の専門用語や図面、難易度の高い写真画像の情報抽出にも対応しており、この技術領域を総称するIDP(Intelligent Document Processing=自動知識抽出技術)において、国際的な学会でも論文が採択されるなど、高い評価を受けています。

また、シナモンAIの高精度AI-OCR「Flax Scanner」を手軽に業務利用できる汎用性の高いAI-OCRプラットフォーム「Flax Scanner HUB」も新たに登場しました。「Flax Scanner HUB」は、座標定義型、特徴量学習型、生成AI抽出型の3つの異なるAIエンジンを搭載しており、読み取り難易度の高い非定型帳票からも高精度にデータを抽出することが可能です。特徴量学習型と生成AI抽出型は、事前の座標定義が不要で、多様な帳票をワンストップで活用することができます。


関連リンク
「Flax Scanner HUB」:https://cinnamon.ai/flax-scanner-hub/