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- 経営
<第1回>Withコロナ時代に変わる働き方とAI活用
Withコロナ時代の不確実性を大きな構造変化に変える2つの切り口
緊急事態宣言が解除され、経済活動の再開が段階的に始まっています。産業を越えた日本全体で、コロナ禍における仕事や働き方の在り方に直面しています。多くの企業がテレワークへのシフトを始め、スムーズな対応が実現できている企業とそうではないの差が、出始めていると感じています。みなさんの会社や職場では、Withコロナへの対応がどれくらい進んでいるでしょうか。
超短期的なアクションは多くの企業で既に移行が完了していますが、Wtihコロナという不確実性を大きな構造変化に変え、事業機会の創出につなげるにはスピードが重要です。
言い換えれば、変化を待つのではなく、他社に先んじて変化を起こすことが競争力となる時代になりました。
では、構造変化を生み出すために、具体的には何をすればいいのか。Withコロナ時代に変化を生み出すための重要な2つの切り口を見ていきましょう。
ポイント1:キーワードは「3密+人の移動」。
新型コロナウイルスが、私たちの社会や働き方に、抜本的な影響を与えました。これまでの都市密集型の社会や働き方から、3密や人の移動をなるべく減らし、新型コロナウイルスの第2波や新たな感染症リスクをできる限り減らす対応が必須になると考えられます。
この4つの観点で、産業や社会にどのような変化が起きるのか、考えてみたいと思います。
Withコロナ時代に起こる社会の変化
- 密閉:密閉空間から開放空間に変わる(飲食、イベント・催事、映画館、ライブハウス)
- 密集:高密度で人が集まる業務が減る(オフィスレイアウト、コールセンターや集中的な事務処理センター、実験室、テーマパーク、学校)
- 密接:人と人が接触する業務は非接触に変わる(接客、スーパー、医療行為(臨床、介護、施術)、公共サービス)
- 人の移動:人の動きが減る(交通、物流)
この4つのポイントは、みなさんの職場でも変化が必要な業務の洗い出しに活用いただけると思います。
ポイント2:「エッセンシャル、代替可能、不要」で変化を促すべき業務を見極める
Withコロナ時代の4つの変化軸で、業務フロー全体を見渡したあと、「エッセンシャル、代替可能、不要」という切り口で業務を見ていきましょう。
変化する業務の見極め
- エッセンシャル:事業や仕事を進めるために、必要不可欠な業務。
- 代替可能:ワークフローやツールを変えることで、閉密状態を回避・軽減できる。
- 不要:目的や必要性を見直し、その業務自体をやめてしまう
エッセンシャルな業務は、事業上どうしても欠かせない業務です。例えば、医療行為(臨床、介護、施術)や、交通・物流の運転業務などの仕事です。
人が行為を行う必要があり、この数年というタイムラインでは、全てを代替することができません。こういったエッセンシャル業務においては、作業者の負荷や感染リスクを軽減することが求められます。
代替可能な業務は、ワークフローやツールを変えることで、閉密状態を回避・軽減できる業務です。
緊急事態宣言が全国に拡大し、テレワークの活用も急速に広まりました。紙や押印を前提とした業務慣行を含め、「オフィスじゃなくてもできること」や、「オンラインでもできること」が多くあることを実感されている人も多いと思います。
「3密+人の移動の減少」に伴う4つの変化から、代替可能業務をより多くリストアップし、置き換えて行くことが最も重要です。
不要な業務は、これを機に止めてしまいましょう。
業務の目的を明らかにし、不要な業務はやめる。
歴史的に行うことが当然とされてきたが、
本来削減しても良いと思われる業務を削除する。
これだけでも、大きなインパクトがあると考えられます。
まとめWithコロナ時代の変化を見る2つのポイントは「3密+人の移動」の変化と、「代替可能な業務」の見極め。
さて、今回は、「3密+人の移動の減少」をキーワードに、4つの変化のポイントと、業務の切り分けの観点を説明してきました。次回は、Withコロナ社会で活用されるAIをテーマに、お話をさせていただきます!
<第2回>AI活用で、Withコロナ時代の働き方を劇的に変える方法とは?
https://cinnamon.is/ideas/2020/06/01/workshift_with_corona_02/
シナモンAI 取締役COO 家田佳明電通、リクルート、P&G Singapore、起業を経て、Cinnamonへ参画。豊富な新規事業立ち上げ経験から、新規事業コンサルティング・プロダクト/サービスデザインを担当。事業要件と技術的解決策の橋渡しを行う。 |
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