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「Flax Scanner」を製薬会社「住友ファーマ」に提供
フォーマットが異なる大量の入荷ラベルをAIで自動読み取り、MESとの連携を組み合わせた新システムで入荷業務の効率化を実現。
当社は、革新的で有用な医薬品を創出する研究開発型製薬会社の住友ファーマ株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:木村 徹)に、生成AIを搭載したシナモンAIオリジナルの高精度AI-OCR「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」を提供しました。
高精度AI-OCRの導入により、フォーマットが異なる膨大な資材の入荷ラベルを目視で確認していた作業を自動化し、データ入力・確認業務の正確性向上による業務フローの効率化を実現しました。

■ 「Flax Scanner」で物流業務における時間短縮と効率化を実現
これまで住友ファーマでは、フォーマットが多岐にわたる入荷ラベルを目視で確認しており、その都度システムとの正確な照合や必要に応じたデータ修正などが発生するため、手間のかかる作業となっていました。さらに、読み取ったデータの自社システムへの突合や自社ラベル印刷のために従業員が何度も作業場所を移動する必要があり、業務効率を低下させていました。
シナモンAIが提供する「Flax Scanner」は、手元の端末でラベルを撮影するだけで、フォーマットの違いに関わらずAIが高精度に必要な情報を自動抽出します。これにより、データ入力や確認作業にかかる時間を大幅に削減し、ヒューマンエラーのリスクを軽減。また、抽出したデータをその場でMESと突合できるようになったことで、これまでは自席で行っていた確認作業を現場で行うことが可能になり、従業員の移動を軽減することで業務フロー全体の効率化を実現しました。
※MES(Manufacturing Execution System):製造現場の作業を管理・記録するシステム
今後シナモンAIは住友ファーマと協議を重ね、「Flax Scanner」の導入範囲の拡大を目指してまいります。属人化された業務コストの削減と、コア業務への人員集中を同時に実現することで、同社のDX推進をAIで支援し、企業価値向上に貢献してまいります。
住友ファーマの 「Flax Scanner」 導入イメージ

■ シナモンAIオリジナルの高精度AI-OCR「Flax Scanner」
当社は、あらゆるビジネスシーンにおける様々なフォーマットの書類から、AIが人間のように意味を理解してデータを読み取ることができるオリジナルの高精度AI-OCRエンジン「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」を開発・提供しています。従来のAI-OCRは、フォーマット化された書類に対して、事前に定義する「座標定義型」が主流ですが、個社ごとにフォーマットが無数に存在する請求書のような書類には対応が困難です。これに対し、当社の「Flax Scanner」は、事前の座標定義が不要な「特徴量学習型」に優れた技術を有しており、多様な帳票・書類を高精度に読み取ることが可能です。
さらに、業界固有の専門用語や図面、難易度の高い写真画像の情報抽出にも対応しており、この技術領域を総称するIDP(Intelligent Document Processing=自動知識抽出技術)において、国際的な学会でも論文が採択されるなど、高い評価を受けています。
また、シナモンAIの高精度AI-OCR「Flax Scanner」を手軽に業務利用できる汎用性の高いAI-OCRプラットフォーム「Flax Scanner HUB」も新たに登場しました。「Flax Scanner HUB」は、座標定義型、特徴量学習型、生成AI抽出型の3つの異なるAIエンジンを搭載しており、読み取り難易度の高い非定型帳票からも高精度にデータを抽出することが可能です。特徴量学習型と生成AI抽出型は、事前の座標定義が不要で、多様な帳票をワンストップで活用することができます。
Flax Scanner HUB:https://cinnamon.ai/flax-scanner-hub/