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川崎汽船の船舶停泊時間算出(Laytime計算)業務に、AI-OCR技術を提供

 当社は、川崎汽船株式会社が開発した、国内外で運航する貨物船の積揚げ荷役作業記録書(Statement of Fact)から必要情報を抽出し、滞船料と早出料の計算書(Laytime Statement)を自動作成するシステム「CHRONUS(クロノス)」に、シナモンAIのAI-OCR技術を提供したことをお知らせします。

「川崎汽船×シナモンAI」DX取り組みイメージ

 世界中で広く利用されているStatement of Factには、船名や港の滞在日時など、荷役に関する詳細が記載されています。ただし、この Statement of Fact は港や荷主ごとに異なる書式(非定型帳票)で作成されているため、従来の Laytime Statement 作成では人の手で時系列の荷役作業記録を表計算ソフトに転記し、停泊時間を計算する必要がありました。さらに、Laytime Statementの作成は天候や滞在時間で計算方法が異なるなど、経験によって得られる専門性が求められる上、転記作業は担当者によって作業時間や精度に差が生じるといった、いわゆる“属人的業務”になってしまうという課題がありました。

 当社は、非構造データから必要な情報を自動抽出する特徴量学習型のAI-OCR技術に強みを持っています。今回、川崎汽船で開発されたLaytime Statement 自動作成システム「CHRONUS」では、シナモンAIのAI-OCRにより自動抽出されたデータを連携することで、「業務の効率化と品質向上、個々の経験に依存しない業務フローの標準化」が実現します。

 この度の取り組みは、川崎汽船のDX戦略の1つである「陸上のDX」において、シナモンAIのAI-OCR技術を導入することで実現しました。シナモンAIではこのほか、貿易書類専用の特徴量学習型 AI-OCR「Flax Scanner for 貿易書類」を提供しています。Commercial InvoiceやBill of Ladingからの情報自動抽出など、貿易DXの推進に一層取り組んでまいります。

■川崎汽船株式会社について(https://www.kline.co.jp/
 川崎汽船は、2022 年 5 月に公表した中期経営計画の中で、デジタルトランスフォーメーションを、事業戦略を実現する強固な事業基盤の一つとしています。情報・業務プロセスおよび船舶のデジタライゼーションを一層進め、データやデジタル技術の活用により、安全・環境・品質のコアバリューを磨き上げ、競争力の源泉として付加価値の向上を目指します。