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大同生命保険に給付金支払い査定AIを本格提供[業界初となる、給付金支払い査定業務の医学判断に生成AIを活用]
~ 給付金支払い日数を短縮。査定業務を年間1,800時間削減へ ~
当社は、T&D保険グループの大同生命保険株式会社(社長:北原睦朗、以下「大同生命」)に、生命保険業界では初となる(*1)給付金の支払い査定業務の医学判断に生成AIおよびRAG(*2)を活用したAIエージェント「給付金支払い査定AI」を、2026年4月1日より本格提供します。

生命保険の入院給付金請求においては、過去の請求と新しく発生した請求の疾病から医学的判断に基づいて入院日数の通算要否を判断するプロセスがあります。当プロセスにおいて判断が困難なケースでは、従来、査定担当者が社内ドクターへ照会を行っており、その準備や回答待ちに膨大なコストを要することが課題となっていました。
この度シナモンAIは、大同生命が保有する業務マニュアルや医療情報を、RAGを活用した生成AIで高度に活用可能なAIエージェントを共同開発(*3)しました。本ソリューションの導入により、これまで社内ドクターの判断を必要としていたケースの約70%において、AIが医学的根拠に基づいた判断をドクターに代わり短時間かつ正確に創出することが可能となりました。これにより、1件あたりの査定処理速度が向上し、お客さまへの支払いに要する日数が短縮されるほか、査定担当者および社内ドクターの業務を、年間約1,800時間削減する見込みです。削減された時間を、最適な顧客体験を創出する事務プロセス検討や実践に充当することで、人員をより付加価値の高い業務へとシフトさせ、組織全体のDXをさらに推進します。また、生成AIが出力した医学的判断の根拠を、経験の浅い査定担当者が参照・学習することで、医学知識を効率的に習得し、査定品質のさらなる向上も期待できます。
シナモンAIは今後も大同生命とのパートナーシップを深め、AIエージェントの適用領域を拡大させるとともに、AIによる判断の検証・分析結果を自動処理の条件見直しに応用することで、支払い査定業務のさらなる効率化・迅速化を目指します。
*1 大同生命保険株式会社調べ
*2 大規模言語モデルに対して社内文書などの固有な情報を付加する検索拡張技術(Retrieval Augmented Generation)
*3 今回開発したAIソリューションは、大同生命保険株式会社、株式会社シナモン、DiCE株式会社により開発されました。
■ シナモンAIは業務のコアを担う2つのAIプロダクトを提供中
◇ Super RAG™
「Super RAG」は、表や図などの複雑なドキュメントを解析し、高精度な回答を生成するLLM環境をノーチューニングで構築可能な独自AIプロダクトです。最大の特徴は、前処理・検索・生成という全工程を汎用的かつ高精度に「全体最適化」している点です。特に前処理では、文字数で機械的に区切る従来のRAGとは異なり、独自のレイアウト解析技術でタイトルや図表を自動判別し、文書の意味や構造を保ったまま最適にチャンク化します。これにより、データ活用に適さない非構造化データを高度に構造化し、RAGシステムによる業務自動化を極めて高い精度で実現します。
https://cinnamon.ai/super-rag/

◇ Flax Scanner HUB
「Flax Scanner HUB」は、多様な業界・業種で使用される様々なフォーマットの書類から、AIが人間のように意味を理解し、データを読み取ることができる汎用性の高いオリジナルの高精度AI-OCRプラットフォームです。従来のAI-OCRは、フォーマット化された書類に対して、事前に定義する「座標定義型」が主流ですが、フォーマットが無数に存在する書類への対応は困難です。これに対し、「Flax Scanner HUB」は事前の複雑な設定をすることなく、読み取り難易度の高い非定型帳票からでも高精度にデータを抽出することが可能です。座標定義型、特徴量学習型、生成AI抽出型の3つの異なるAIエンジンを搭載しており、帳票の種類に合わせた最適な方法でデータを読み取ります。
https://cinnamon.ai/flax-scanner-hub

※本プレスリリースに記載されている「Super RAG™」および「Flax Scanner™」は、株式会社シナモンの商標です。