news シナモンAIからのお知らせ
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「Flax Scanner HUB」を正式リリース
AI-OCR x 生成AIであらゆる帳票の情報抽出を実現!
企業のデータ活用を大幅に拡張する定型・非定型対応AI-OCRプラットフォーム
「Flax Scanner HUB」を正式リリース
AI-OCRに生成AIの ”ノーコード学習機能” を統合することで、
帳票定義なしで非定型帳票の情報抽出精度 94%*を実現
当社は、AI-OCRと生成AIを統合し、企業におけるデータ活用を大幅に拡張するAI-OCRプラットフォーム「Flax Scanner HUB(フラックス・スキャナー・ハブ)」を、4月23日より販売開始します。
「Flax Scanner HUB」は、AI-OCRに生成AIのノーコード学習機能を統合することで、従来読み取りが難しいとされていた非定型帳票からの情報抽出を、事前の帳票定義なしで高精度に実現することが可能な革新的なAI-OCRです。読み取り帳票の難易度に合わせ、帳票特化型AI-OCRモデルや、個社別のカスタマイズモデルなどが利用可能で、さまざまなフォーマットの帳票を、ワンストップで高精度かつスピーディに活用できます。
*シナモンAIテストデータ値
■ 「Flax Scanner HUB」 の特長
1. 情報抽出精度 94%*を実現するノーコード学習機能
非定型帳票から生成AIで情報抽出を行う際、「日付」や「注文番号」など項目を特定する記載がないと、生成AIによる正しい判断ができず、情報抽出を誤ることがあります。シナモンAIではこの問題に対して、過去のAI-OCR実績を生成AIへ学習させることにより、情報抽出精度94%*と、大幅な精度向上を実現しました。
これらの実現には、当社で独自に開発した、生成AI利用時に活用されるフューショット学習(Few-shot Learning)を取り入れたノーコード学習機能を活用しています。AI-OCR読み取り結果の正解データを生成AIに簡単に登録することで、読み取り精度を向上させています。
「Flax Scanner HUB」で、非定型帳票から情報抽出するイメージ
2. あらゆる定型・非定型帳票を座標定義なしで高精度に読み取り
「Flax Scanner HUB」は、請求書に代表される幅広く利用される非定型帳票はもちろんのこと、専門用語が頻出する業界特有の帳票や、顧客独自の帳票まで、帳票難易度にあわせた最適な情報抽出方式で、あらゆる定型・非定型帳票を高精度に読み取ります。
◇ 一般的な定型・簡易な非定型帳票(生成AI抽出型 AI-OCRモデル)
請求書・注文書・決算書など、多くの企業で利用されている様々な非定型帳票を、事前のわずらわしい帳票定義なしでスピーディに情報抽出することが可能です。
◇ 難易度の高い非定型帳票(帳票特化型 AI-OCRモデル)
専門用語が多く、読み取り難易度が高いとされる貿易書類、医療用領収書/明細書、健康診断書なども、シナモンAIがこれまでに開発してきた帳票特化型AI-OCRモデルを活用することにより、事前設定なしで高精度に読み取り可能です。
◇ さらに難易度の高い顧客特有の帳票(個社別AI-OCRモデル)
より専門性の高い、顧客特有の帳票に対しては、AI-OCRモデルをファインチューニング(シナモンAIのオリジナルAI-OCRモデルに顧客特有の帳票を追加学習)することで、高精度に読み取り可能です。
3. 利用形態に合わせた環境提供
「Flax Scanner HUB」は、低コストで手軽に利用できるマルチテナント型だけでなく、よりセキュアに利用可能なシングルテナントやオンプレミス環境で導入可能です。
※マルチテナントの生成AI抽出型の実装は6月頃を予定。
■「Flax Scanner HUB」の想定対象帳票。帳票特化型AI-OCR汎用モデルも利用可能。
非定型帳票には様々な種類の帳票読み取りニーズがありますが、「Flax Scanner HUB」は帳票の種類を問わず情報抽出が可能です。また、シナモンAIには、すでに学習した帳票特化型(特徴量学習型)AI-OCRモデルがあり、それらを活用することで、より高精度な情報抽出が可能になります。
■ 提供プラン・価格
「Flax Scanner HUB」は、ご利用形態、処理枚数に応じた導入が可能です。いずれのプランでも座標定義モデルと生成AIモデルをご利用いただけます。
■シナモンAIは、パートナー企業を募集しています
「Flax Scanner HUB」は、クラウドのメリットを活かしたスピーディな導入体験や、オンプレミス環境、専用サーバーの特徴を活かしたセキュアな生成AIの利用が可能なため、エンドユーザー企業、システムインテグレーター企業、BPO企業を問わず、様々なパートナー企業に、安心してソリューションを利用していただくことが可能です。シナモンAIでは、様々なパートナー企業を随時募集しています。
■「Flax Scanner HUB」 開発の背景と概要
シナモンAIは、2017年より、オリジナルAI-OCR「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」の提供を開始し、特に非定型帳票処理の領域では、世界水準の高精度AI-OCRを国内大手企業を中心に提供してまいりました。これまで、AI-OCRを非定型帳票処理業務に活用するには、個社のニーズに応じた個別チューニングが必要で、導入までの時間やコストがかかることが大きな課題でした。
シナモンAIでは、これらの課題を解決するため、これまで技術資産として蓄積してきたインテリジェント・ドキュメント・プロセシング(IDP=文書を解析し情報を抽出・整理するための先進技術)と新たな発展をみせる生成AI技術を統合し、帳票の定型や非定型を問わず、事前学習不要で必要項目を高精度で読み取り、抽出することができるイノベーティブなAI-OCRソリューション「Flax Scanner HUB」を開発しました。これにより、顧客のAI-OCR導入・活用の体験を革新し、企業におけるデータ活用の大幅な拡張を実現します。
「Flax Scanner」はこれまでも、請求書や領収書といった一般的な帳票に加え、健康診断書、貿易書類(INV・B/L・P/Lなど)、製造業における技術文書・図面などの非定型帳票も高い精度で読み取り、帳票の自動分類機能も搭載し、人による作業を削減してまいりました。この度、これらの特徴に加え、生成AIを統合することで、情報抽出の多様化、低コスト化が実現され、文書の読取とその後続の業務をシームレスに接続することで、これまで読み取りが難しかった書類や文書でも、速やかにデータ活用することが可能です。
【セミナー開催情報】
5/16に「Flax Scanner HUB」紹介セミナーを開催します。詳しくはコチラの当社HPをご覧ください。