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AI-OCR x 生成AIであらゆる帳票の情報抽出を実現。企業のデータ活用を大幅に拡張する定型・非定型対応AI-OCR「Flax Scanner HUB」を先行提供開始

世界規模128億ドルのインテリジェント・プロセス・オートメーション市場*へ本格参入

 当社は、AI-OCRと生成AIを統合し、企業におけるデータ活用を大幅に拡張する「Flax Scanner HUB(フラックス・スキャナー・ハブ)」を2024年4月より販売開始(予定)、本日より先行提供を開始します。これにより、世界では128億ドルの市場規模*であるインテリジェント・プロセス・オートメーション(IPA)市場へ本格参入いたします。

■ 「Flax Scanner HUB開発の背景と概要

 当社は、2017年より、オリジナルAI-OCR「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」の提供を開始し、特に非定型帳票処理の領域では、世界水準の高精度AI-OCRを国内大手企業を中心に提供してまいりました。これまで、AI-OCRを非定型帳票処理業務に活用するには、個社のニーズに応じた個別チューニングが必要で、導入までの時間やコストがかかることというのが大きな課題でした。

 当社では、これらの課題を解決するため、これまで技術資産として蓄積してきたインテリジェント・ドキュメント・プロセシング(IDP=文書を解析し情報を抽出・整理するための先進技術)と新たな発展をみせる生成AI技術を統合し、帳票の定型や非定型を問わず、事前学習不要で必要項目を高精度で読み取り、抽出することができるイノベーティブなAI-OCRソリューション「Flax Scanner HUB」を開発いたしました。これにより、顧客のAI-OCR導入・活用の体験を革新し、企業におけるデータ活用の大幅な拡張を実現します。

「Flax Scanner」はこれまでも、請求書や領収書といった一般的な帳票に加え、健康診断書、貿易書類(Commercial Invoice、Bill of Lading、Packing List など)、製造業における技術文書・図面などの非定型帳票も高い精度で読み取り、帳票の自動分類機能も搭載し、人による作業を削減してまいりました。今回、これらの特徴に加え、生成AIを統合することで、情報抽出の多様化、低コスト化が実現され、文書の読取とその後続の業務をシームレスに接続することで、これまで読み取りが難しかった書類や文書でも、速やかにデータ活用することが可能です。

■ 柔軟な提供形態とパートナー企業連携

「Flax Scanner HUB」は、クラウド、オンプレミス、専用サーバーなど、顧客のニーズに合わせて柔軟に提供可能な環境を用意しています。世界水準のAI技術により、業務の削減や効率化を実現し、業務プロセスを大きく向上させることができます。

また、「Flax Scanner HUB」は、上述の柔軟な提供形態により、クラウドのメリットを活かしたスピーディな導入体験や、オンプレミス環境や専用サーバーの特徴を活かしたセキュアな生成AIの利用を可能にしているため、エンドユーザー企業、システムインテグレーター企業、BPO企業を問わず、様々なパートナー企業に、安心してソリューションを利用していただくことが可能です。


■ インテリジェント・プロセス・オートメーション市場への展望

 インテリジェント・プロセス・オートメーション(IPA)は、AI、機械学習、コグニティブオートメーション、コンピュータービジョンなどの関連する新技術を使用して、業務プロセスを自動化するシステムです。IPAは、自然言語の理解、パターン認識、日々変化する状況への適応など、人間の意思決定や認知能力を模倣するよう設計されています。

 データの量と複雑さの増加はIPAに対する高い需要を生み出しており、2022年にはグローバルで128億ドル、2030年までに、年間複合成長率(CAGR)が12.68%で成長し、292億ドルの市場規模に達する見込みです*。

 IPAは、データ処理タスクを自動化し、大量のデータを処理する能力を備えており、企業がデータを管理し、意味を理解するのに役立ちます。企業が保有するデータは、今後ますます複雑になり、様々な形式、構造、およびソースが存在します。従来のデータ処理方法は、このような複雑なデータに対処することが困難でしたが、高度な分析、ML、および自然言語処理機能を備えたIPAは、企業が複雑なデータから洞察を得るのに役立ちます。

シナモンAIは、「Flax Scanner HUB」の提供を通じ、IPA市場への展望を推進いたします。

*参照:Panorama Data Insights: インテリジェント・プロセス・オートメーション市場 世界の機会分析および2030年までの産業予測